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クルミットです♪
『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』シーズン4第8話「鉄オタの幽霊?」を、結末まで書きます。今回は殺人のない、息子を亡くした父と友人の後悔をめぐる一件です。
それでは38話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
シェイクスピア&ハサウェイ 第38話「鉄オタの幽霊?」のあらすじ
宝くじで3600万ポンドを当てた鉄道オタクのリロイが、フランクとルー(ルエラ)の探偵社を訪ねてくる。五年前に歩道橋から転落して亡くなった息子アーティの幽霊が、夜になると家に戻ってくるというのだ。婚約者のキャサリンは、誰かのいたずらだと見ている。
リロイとアーティは、オーウェン・エディ親子と同じ鉄道ファンの仲間で、アーデン駅で顔を合わせていた。リロイとオーウェンは当選金を折半する約束をしていたが、リロイは当せん後に分けないと決めたという。ただオーウェンは、二家族が疎遠になった原因は金ではなく、アーティの死でリロイがエディを責めたことだと話す。
幽霊話の裏に、宝くじの約束と息子の死が絡んでいて、最初から軽い依頼ではない。
セバスチャンは「スコット」と名乗って鉄道ファンの輪に潜入し、フランクとルーはリロイ宅で張り込む。夜、侵入者に出くわしたフランクは取り逃がすが、物音や物の移動は幽霊ではなく人間の仕業だと確信する。だがリロイは息子の霊だと言い張り、アーティの死を受け入れて前へ進むよう促すキャサリンとの間に緊張が走る。
リロイとキャサリンが歩道橋にアーティを偲ぶ花を供えに行くと、キャサリンが転落して重傷を負う。命は助かったが、橋のボルトが緩められていたことが分かる。エディは以前、問題の歩道橋に手を加えているところを見つかっていたうえ、転落の場に居合わせながら助けなかったため、疑いの目が向けられる。
エディが歩道橋に立つと、周囲は飛び降りるのではと案じる。実際は、アーティが撮った列車の写真のポスターを、追悼のために掲げようとしていたのだった。ボルトを緩めたのはそのためで、誰かを傷つける気はなかったという。アーティの事故には、エディが思いついた撮影の案が関わっており、その罪悪感でキャサリンを助けられなかったことも明らかになる。リロイ、オーウェン、エディは抱き合って和解する。
ここで犯人探しが終わったように見えても、夜の侵入者の正体はまだ残っている。
その正体は、アーデン駅で働く元泥棒のペリーだった。彼は五年前に心臓移植を受けており、その心臓はアーティのものだった。命の恩人の家族に近づきたくて、警報を切ってリロイ宅に入り、鉄道模型を動かしていたのだ。リロイは息子の一部が生きていることを喜び、訴えず、結婚式にもペリーを招く。式は駅で開かれ、リロイは聴診器でペリーの胸の鼓動を聴く。
シェイクスピア&ハサウェイ 第38話「鉄オタの幽霊?」の感想まとめ
今回は犯人当てというより、悲しみの話でした。リロイは幽霊だと信じ続けますが、フランクは物音や物の移動から人間の仕業だと考えていて、探偵側の筋は通っています。その二人の見方が、ペリーの正体でうまく重なる流れが気持ちよかったです。
張り込み中の「どちらがいい?」遊びは、フランクがよくどちらも選ばず第三の答えを出すので、ルーがむくれるのが二人らしいところです。キャサリンについても、フランクは最初に若い妻目当てと決めつけますが、あとでキャサリンがルーに語る出会いの話では、金や外見だけの関係ではないと分かります。キャサリンの父親もリロイと同じく鉄道好きだったことが、二人が心を通わせる土台になっていました。
セバスチャンが、息子ハムネットを亡くしたシェイクスピアとリロイを重ねた指摘は、この話の核心を突いています。冒頭で話題になる占いの「身近な人が何かに夢中になる」という予言が、潜入したセバスチャン自身が珍しい列車に大はしゃぎする結末につながるのも楽しいです。
エディのポスターと、ペリーの胸に残るアーティの心臓。二つとも、アーティの残したものが形になる場面で、この話が悲しみだけで終わらない理由になっていました。
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