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クルミットです♪
シーズン1第10話「月夜の不吉な出会い」は、名家の娘とネックレスが同時に消える事件。誘拐に見えた騒ぎが、思わぬ形で親子の話へつながります。結末まで書くのでご注意を。
それでは10話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
シェイクスピア&ハサウェイ シーズン1最終回(第10話)「月夜の不吉な出会い」のあらすじ
慈善舞踏会を控えた名家で、当主のレディ・タニアが探偵社に依頼を持ち込む。十八歳の娘ミアが、舞踏会で着ける予定だった家宝のネックレスとともに姿を消したという。今夜までにネックレスを取り戻せば1万ポンド払うと約束する。
しばらくして、タニアのもとに5万ポンドを要求する身代金の連絡が届く。敷地には血のついたパーカーと脅迫状が残されており、ミアの元恋人ディミトリに疑いが向く。フランクとルー(ルエラ)は、当初家出と見ていた事件が本物の誘拐なのか迷い始める。
依頼の中身は娘よりもネックレス探しに重心がある。この時点で引っかかる。
時間がないフランクは、いつもの手順を飛ばして情報に強いスパイダーに頼る。調べが進むと、ミアが恋人とは別の男性と親しくしていたことが見えてくる。会っていたのは、屋敷の敷地内だったらしい。
庭仕事をするリー・サンドリッジがネックレスを質に入れようとした形跡が見つかる。本人は、ミアに頼まれただけで、質屋には価値がないと言われたと話す。庭師頭のロン・グリーンヴェイルは、すでに辞職を申し出ていたが、ミアとの関係は否定する。ミアが地元の私立病院に200ポンドを支払っていた点も、謎として残る。
1万ポンドを積んだ品が、質屋では値打ちなしと言われた。この落差が事件の鍵になる。
夜の舞踏会には、フランクとルーに加え、給仕に扮したセバスチャンも入り込む。ところがタニアはシャンパンを一杯飲んだだけで泥酔し、フランクに言い寄る騒ぎを起こす。酒に細工がされていたのだ。
真相は、ミアによる偽装誘拐だった。ミアは実の父のいるスペインへ行く資金を作ろうとし、自分の指を切って血を衣類に付け、偽の脅迫状を置いた。ネックレスを質に入れようとしたのも同じ理由からだ。タニアの酒に細工をしたのはロンで、ミアと一緒に抜け出すためだった。ロンこそミアの実の父で、タニアとかつて恋仲だった庭師である。
タニアは親の決めた結婚をしており、その夫は形だけの存在だった。ミアは夫の臨終の告白で、父が実の父でないと知っていた。ロンはタニアに遊びと思われていたと考え、スペインへ発つつもりでいた。ネックレスは、十九年前にロンが贈った安物の飾りで、タニアは捨てずに持ち続けていた。フランクとルーがそれを見せると、ロンはタニアと直接話す。タニアは、世界を旅したいという彼の夢を壊したくなかったと伝える。ロンはイギリスに残り、娘と家族として歩むことを選ぶ。
シェイクスピア&ハサウェイ シーズン1最終回(第10話)「月夜の不吉な出会い」の感想まとめ
一番うまいと思ったのは、1万ポンドという報酬の置き方です。大金を出す依頼人と、質屋で値打ちなしと言われた品。この食い違いに気づけば、ネックレスの価値はお金ではなく、贈り主との思い出にあると読めます。
容疑者の並べ方も整理されていました。元恋人のディミトリには動機がありそうに見え、リーは質入れ未遂という動かぬ手掛かりがあります。でもリーの話は、ミアに頼まれたという筋が通っていて、偽の誘拐という見立てへ自然に傾いていきます。ロンが辞職を決めていたのに、ミアとの関係を否定した点も、あとから振り返ると納得がいきます。
フランクが時間切れを避けてスパイダーに頼る判断は、いかにもフランクらしい近道です。ただ、近道だけでは人の気持ちまではほどけず、最終的にそれをほどいたのは、ネックレスをロンに見せる場面だったと思います。調べ上げた事実を突きつけるのでなく、探していた品そのものを見せたことで、ロンが自分から動き出した。ここが、フランクとルーの仕事らしい決着の付け方でした。
血のついた衣類と脅迫状が、ミア自身の細工だったと分かる流れも後味が悪くなりすぎません。誰かが傷つけられた事件ではなく、親子の誤解が解けるまでの話に収まっていて、軽い調子のこの作品に合った着地です。
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