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クルミットです♪
今回は、ベルギーの映画女優が持つダイヤ「西洋の星」をめぐる事件です。大好きな女優に会えるとあって、ポワロはいつも以上にそわそわしています。
そんな姿には頬がゆるむものの、宝石を盗むためにつかれた嘘には腹が立ちました。しかも、本物のダイヤを取り戻せば全部すっきり、とはいかない結末が待っています。
それでは19話を一緒に見ていきましょう!
名探偵ポワロ シーズン2第9話「西洋の星の盗難事件」のあらすじ
ポワロは、身だしなみのわずかな乱れも気になる人。理髪師には、前の散髪でもみあげの長さが3ミリ違っていたと指摘します。
本人にとっては、見過ごせない差だったようです。宝石の事件が始まる前から、細かいところを見逃さないポワロらしさが出ていました。
3ミリの違いまで覚えているなんて! 私なら仕上がった時点で、すっかり満足してしまいそう。
そんなポワロが心待ちにしているのは、ベルギーの映画女優との面会です。同じベルギー出身ということもあり、彼女の大ファンなのでした。
ところが、友人と警部はベルギーの映画スターという存在にそっけない反応。ポワロは、自分の国の女優を軽く扱われることが面白くありません。
好きな女優の話をしているのに、その反応は寂しいですよね。ここはポワロの話を、もう少し聞いてあげてほしいなあ。
ポワロは女優を迎えるため、一日かけて事務所を整えます。そこで秘書から知らされたのは、彼女が来られなくなったということでした。
がっかりするポワロ。しかし、話には続きがあります。
女優は面会を断ったわけではなく、ポワロに自分のところへ来てほしいと頼んでいたのです。それを知ると、ポワロの気持ちは一気に上向きに。
会えないと聞いたあとの落ち込みが分かりやすい! ちゃんと会えると分かって、こちらまでほっとしました。
そしてポワロは、憧れの女優と対面します。二人がフランス語で会話する場面もあり、同じ国の人を前にしたポワロの様子を楽しめるひとときです。
けれど、彼女の周囲にはダイヤをめぐる問題が持ち上がっていました。美しい宝石を安心して持っていられる状況ではありません。
一方、警部は別にある男を追っています。その男も、やがて「西洋の星」の盗難に関わることになります。
ダイヤの盗難については報道も出ていますが、警部はその内容を簡単には信じません。記事を本当だと受け取るポワロの友人とは、反応が違いました。
宝石をめぐって持ち出されるのは、中国の神像と、その二つの目だったというダイヤの話です。「西洋の星」と、もう一つの石が対になっているという筋書きでした。
そこには、中国の一団や、絹の衣装、独特の髪形といった話まで出てきます。手紙についたジャスミンの香りも、その説明の一部でした。
しかし、この神像と二つのダイヤの話は、盗難をごまかすための作り話。中国の信仰や服装についての思い込みを利用して、もっともらしく仕立てていたのです。
ポワロと警部は、この話を疑っています。ところが、中国で暮らしたことのある友人まで、すっかり信じてしまいます。
中国にいたことがあるのに、そこは信じてしまうの? 細かな話がついていると、本当らしく聞こえてしまうのが困ります。
警部にも、少し気の毒な出来事がありました。宝石の盗難現場の外で茂みに隠れていたところ、地元の巡査に怪しまれてしまうのです。
捜査しているはずの警部が、事件に関わった人間だと思われてしまいました。警部は身分証を出して、自分の立場を知らせます。
警部まで泥棒扱いされるとは! 巡査も仕事をしているだけなので、誰に腹を立てればいいのか困る場面ですね。
そして、ダイヤを盗むのは女優の夫です。夫はホテルの金庫から宝石を持ち出すために、変装を使います。
ただし、単に顔を隠すというものではありません。中国人の泥棒が女優の夫に化けているように見せようとする、ややこしい細工でした。
実際には夫本人なのに、夫の姿を借りた別人が来たと思わせたいわけです。神像とダイヤの作り話に合わせて、盗みに来た人物まで用意していました。
ところが、舞台用の化粧を少し施した程度では、ホテルの係員にも狙いが伝わりません。夫は自分から中国人に似ているという話をして、ようやく変装に注意を向けさせます。
自分から説明しないと気づかれない変装って! そんな小細工で妻の宝石を盗もうとしているのが、だんだん腹立たしくなってきました。
中国の一団がダイヤを取り戻しに来たという説明には、女優の夫と貴族の夫人が関わっていました。神像のもう片方の目だとされる石も、作り話の中のものだったのです。
宝石の由来について語られたことを、そのまま信じるわけにはいきません。夫の変装も含めて、盗難を別の誰かの仕業に見せかけるための嘘でした。
香りのついた手紙まで用意していたと思うと、嫌な気持ちになります。人を信じさせるために、そこまで手間をかけていたんだなあ。
ポワロは、宝石商に圧力をかけ、本物と偽物のダイヤを入れ替えさせます。そして、本物のダイヤを貴族の夫人に返しました。
その結果、女優の夫の手元に残ったのは偽物です。盗んだ本物を売って利益を得るという当ては、ここで外れることになります。
夫の手元に偽物が残ったのは、少し気が晴れました。あれだけ人をだまして、お金まで手にするのは嫌ですから!
しかし、このすり替えによって、夫を捕まえるための証拠も変わってしまいます。空港で警察に捕まったとき、夫が持っていたのは本物の盗品ではありませんでした。
手元にあるのは、安価な偽物。それを持っていたという事実だけでは、本物のダイヤを盗んだ証拠にできないのです。
本物が戻ってよかったと思ったところで、こんな困りごとが残るなんて。盗んだ本人だと分かっているのに、もどかしいです。
警部が追っていた男も、強気な態度を崩しません。男は石を調べて偽物だと見抜き、買わなかったので、盗品を買い受けたことにはならないと主張します。
女優の夫が偽物のダイヤを持っていても、自分が大金を持ち歩いていても、それだけでは犯罪にならないという言い分です。男は、自分が罪に問われるとは考えていません。
そんなに得意そうにされると、イライラします。警部が追い続けてきた相手だけに、この態度はきつかった。
こうして本物のダイヤは取り戻されたものの、盗みを働いた夫が、その場できちんと罪に問われる結末にはなりません。夫は盗みの利益を失いますが、処罰を免れる形で事件は終わります。
宝石が戻った安心と、犯人を逃してしまった悔しさ。その両方が残る幕切れでした。
名探偵ポワロ シーズン2第9話「西洋の星の盗難事件」の感想まとめ
一番心に残ったのは、空港で夫が持っていたダイヤが偽物だったために、盗みの証拠にできなくなったところです。すり替えがうまくいったと喜んだばかりだったので、ここは気持ちが追いつきませんでした。
宝石は取り戻せた。それでも、盗んだ夫が責任を取らずに済むのは、やっぱり納得しづらいです。
しかも、警部が追っていた男まで、自分は何も罪になることをしていないという態度。偽物だと分かって買わなかったという言い分は理解できても、あの得意そうな様子には腹が立ちます。
せめて夫が本物を売ってお金を得ることはなかったので、そこにはほっとしました。ポワロが宝石商を動かしたことで、夫の思いどおりにはさせずに済んだんですね。
女優のことを思うと、夫が盗みに関わっていたというのもつらいところ。身近にいる夫が、変装までして宝石を持ち出していたなんて、嫌すぎます。
中国人に似ていると自分から伝える場面には、ちょっと拍子抜けしました。変装が通じなくて説明している姿はおかしいのに、やっていることを思い返すと笑ってばかりもいられません。
その分、前半のポワロの浮き沈みには和みました。事務所を一日かけて整えるほど、女優との面会を大事にしていたんですよね。
来られないと聞いてしょんぼりして、自分が訪ねればいいと分かると喜ぶ。普段はきちんとしているポワロが、好きな人のことになると気持ちを隠せないのが、なんだかうれしかったです。
友人や警部にも、少しくらい一緒に喜んであげてほしかった! 同じベルギー出身の女優を応援したい気持ちも、そっとしておいてあげたくなります。
本物のダイヤを夫人へ返したポワロにはほっとしたけれど、偽物を持つ夫を空港で追い詰めきれなかった場面は、やっぱり悔しかったです。
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