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クルミットです♪
今回は「刑事モース」第11話、シーズン3第3話「森の怪物」です。
授業のあとに姿を消した留学生。その失踪を調べるうちに、川で見つかる腕や、何かに引き裂かれたテントなど、不安になる出来事が重なっていきます。
サーズデイが気にしているのは、4年前に起きた別の事件。今も苦しんでいる被害者がいるだけに、彼が今回の捜査に力を入れる気持ちはわかるんですよね。
ただ、今回モースたちが向き合う相手は、いつもの事件とはずいぶん違いました。
それでは11話を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン3第3話「森の怪物」のあらすじ
1967年6月。レイマー社会人大学に通う留学生、イングリッド・ヒョルトが授業のあとに失踪します。
イングリッドは、2年前に妻を亡くしたローレンツ博士の家で暮らしていました。住み込みで子どもの世話をしながら、大学に通っていたのです。
子どもの世話をして、勉強にも通っていたイングリッド。そんな暮らしが失踪で途切れてしまうのは、読んでいるだけでも落ち着きません。
サーズデイは、この失踪から4年前の事件を思い出します。襲われたサンドラは、今も昏睡状態のまま。
サンドラが通勤に使っていたのは、アップルハースト通りでした。そして、その通りにはイングリッドの通う社会人大学があります。
同じ場所に接点がある若い女性の事件。サーズデイは、二つがつながっているのではないかと疑い始めます。
4年も意識が戻らないなんて、サンドラが気の毒でたまりません。サーズデイが忘れられずにいるのも、無理はないです。
一方、イングリッドと交際していたことのある、伯爵家の庭園の管理人にも話を聞くことに。しかし、彼にはアリバイがありました。
そんな中、川でパーカーという男性の腕が発見されます。失踪した女性の捜索に加わった、あまりにも痛ましい出来事です。
デブリン医師の代わりに派遣されたのは、内務省の病理医ケンプ。遺体を調べ、死因を判断する立場の医師です。
ところがケンプは、川に浮かぶ腕を見ただけで溺死と判断してしまいます。サーズデイとモースが納得できずにいても、話を聞こうとしません。
腕を見ただけで、溺れたと決めてしまっていいんですか? ちゃんと調べてほしいのに、取り合ってもらえないのはイライラします。
二人はケンプの判断をそのまま受け入れず、事件として捜査を進めます。
周辺では、ほかにも気味の悪い出来事が起きていました。野鳥を観察していた人の野営地では、テントと寝袋が引き裂かれ、本人の姿がありません。
近くの家では、犬と飼っていたヤギまで殺されてしまいます。人だけでなく、動物にも被害が出ていたのです。
テントの中にいても安全ではないなんて、嫌ですね。犬やヤギまで襲われていると聞くと、近所の人たちのことまで心配になります。
そして、ローレンツ博士が血まみれの遺体で発見されます。モートメーン伯爵の家を訪ねたあと、何者かに襲われていたのでした。
イングリッドに続いて、彼女が暮らしていた家の博士まで命を奪われることに。モースたちは事情を聞くため、伯爵の家へ向かいます。
モートメーン伯爵は、広い屋敷と庭園を持つ貴族です。その屋敷では、かつてライオンやトラなどの動物を飼っていたといいます。
伯爵の妹ジョージーナには、トラに襲われた過去がありました。その出来事をきっかけに、飼育していた動物はすべて自然に返したという説明を受けます。
トラに襲われた人がいるうえに、周辺ではこんな被害まで。本当に、もう一頭も残っていないんですか?
伯爵家には、敷地にサファリパークを作ろうという計画もありました。動物を広い場所で飼い、その姿を見せる施設です。
広い庭園も、動物たちの話を聞いてからでは安心して歩けません。モースたちの捜査は、屋敷の人間関係と、猛獣の存在の両方を追うことになります。
ジョージーナは、亡くなったローレンツ博士に恋心を抱いていました。しかし、博士が付き合っていたのはイングリッドだったのです。
好きだった人が別の女性と付き合っていたうえに、その人まで亡くなるなんて。ジョージーナの気持ちを思うと、こちらまでつらくなります。
その一方で、サーズデイはイングリッドの事件で疑いを向けた男に暴力を振るってしまいます。
男は4年前の事件についても追及できる相手でした。だからこそ、モースたちの上司は、殴って自白を求める必要などなかったとサーズデイを厳しく叱ります。
サンドラのためにも真相を知りたい。その気持ちはわかるけれど、サーズデイ、殴るのはやめてほしい!
ただ、その上司も、男のけがについては留置場へ向かう階段で転んだと説明する案を出します。叱って終わりにできない、後味の悪さが残るやり取りでした。
傷つけられた男が事件の容疑者でも、暴力を隠していいことにはなりません。ここはサーズデイを応援する気持ちだけでは見られなかった。
捜査では、遺体の傷が大きなネコ科の動物によるものではないかと疑われます。モースは、そうした傷をつけるための特殊な凶器が使われた可能性も考えます。
しかし、人々を襲っていたのは、本物のトラだったのです。
失踪したイングリッドも、森でトラに襲われて命を落としていました。彼女を捜していた事件は、無事な姿での発見にはつながりませんでした。
イングリッドには、生きて帰ってきてほしかったです。誰かに事情を聞けば居場所がわかるかもしれないと思っていたぶん、この結末はきつかった。
伯爵家の土地を管理する男は、猛獣狩りの経験を持っていました。その男もトラを追いますが、襲われて命を落としてしまいます。
経験のある人まで犠牲になり、危険はすぐそばに迫っています。
伯爵家には、夫を事故で亡くした女性もいました。彼女は自分の家系を悪いものと考え、夫の死まで、自分が罰を受けたかのように受け止めています。
モースは、夫の死は事故であり、罰ではないと伝えます。それでも女性は、自分の中に何か悪いものがあるのだと責めてしまうのでした。
夫を失っただけでも苦しいのに、自分のせいにまでしてしまうのが切ないですね。モースが罰ではないと言ってくれたことには、少しほっとしました。
トラに対処する中で、モースたちの上司にも過去の経験があるとわかります。
戦前のインドで、人を襲うトラを同僚と追ったことがあったのです。そのときはトラを仕留めたものの、同僚を救うことはできませんでした。
そんな経験を持つ上司とともに、モースたちは新たな犠牲を防ごうとします。
やがて屋敷の庭園にある迷路で、トラが伯爵に迫ります。伯爵は銃を撃とうとしますが、不発が続き、思うように対処できません。
こんなときに銃が使えないなんて! 迷路の細い通路では、逃げる方向を選ぶ余裕もなくなってしまいそうです。
そしてモースは、伯爵家の女性と赤ん坊を守るため、自分の体で二人をかばいます。トラが迫る中、母子の前に立ったのです。
そこへ、上司が銃撃。トラを撃ち殺し、モースと母子を救います。
かつては救えなかった同僚がいた上司が、今度はモースを助けることができました。
間に合ってよかった! 赤ん坊を連れた女性も、かばっていたモースも助かって、ようやく息をつけました。
危険が去ったあと、モースは吐いてしまいます。母子を守った彼も、命を失いかねない恐怖の中にいたのです。
トラを撃った上司は、命を救うために必要だったとわかっていても、動物を気の毒に思う言葉を口にします。助かった安堵のあとに、その言葉も残りました。
サーズデイに酒を飲むかと誘われたモースは、一杯では足りないという気持ちを返します。あの出来事のあとなら、すぐ普段どおりには戻れません。
刑事モース シーズン3第3話「森の怪物」の感想まとめ
いちばん残ったのは、女性と赤ん坊をかばったモースが、助かったあとで吐いてしまう場面です。
母子の前に出たときも、怖くなかったわけではないんですよね。あの姿を見てから、トラの前に立ったモースのことがいっそう心配になりました。
助けてくれた上司には、本当に間に合ってくれてありがとうという気持ち。昔、同僚を救えなかった経験を聞いていたので、モースが生きていることがうれしかったです。
そして、トラを気の毒に思う言葉も忘れられません。人が何人も犠牲になっているから止めてほしい。でも、撃たれた動物を思う気持ちも残る。その場で喜ぶだけにはなれませんでした。
サーズデイには、かなり複雑な気持ちになりました。サンドラの事件を覚えていて、今回こそ突き止めたいと捜査するところには寄り添いたくなります。
それでも、容疑者を殴ってしまった場面はつらかった。上司がけがの説明を取り繕おうとするところまで含めて、そこは流してほしくなかったです。
イングリッドもローレンツ博士も戻ってきません。モースたちが助かってほっとしたあとに、そのことが寂しく残ります。
あの迷路で母子をかばい、助かったあとで吐いてしまったモースには、まず座ってゆっくり休んでほしかったです。
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