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クルミットです♪
ついに「刑事モース」も、全35話の最終回です。モースと一緒に事件を追ってきた時間が終わると思うと、やっぱり寂しいですね。
今回の発端は、本人が亡くなる前に新聞に載った訃報。そして、かつて少年たちが傷つけられた施設の事件にも、答えが出ます。
結婚する人、退職する人。それぞれの生活が動く中で、長くモースを支えてきた上司には、家族に関わる重い秘密がありました。
それでは最終回を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン9第3話(最終回)のあらすじ
1972年6月。物語は、誰のものとも分からない葬儀から始まります。後に、そこで送られていたのが、今回の事件で亡くなった医師だと分かります。
モースが調べることになったのは、地元の新聞に掲載された訃報です。訃報とは、亡くなった人の名前や葬儀について知らせるもの。
ところが、その知らせが載った時点では、本人はまだ生きていました。その後、本当に亡くなってしまったのです。
亡くなる前に訃報が載るなんて、誰がそんな知らせを出したんですか? 新聞の短い一文が急に怖くなりました。
死因は、一見すると事故。しかし、モースは以前に起きた別の死とのつながりを見つけます。
そちらも当初は事件として扱われておらず、葬儀まで済んでいました。けれど、二人の医師の死は、どちらも事故ではありません。
亡くなった後になって、ようやく殺人だと分かることもある。残された人には、つらい知らせです。
調べを進めるモースは、葬儀屋へと行き着きます。偽の電話番号を追うなどして、死亡前に出された訃報の周辺を探っていくのでした。
そして、使われなくなった店で、危険な相手と二人きりになる場面もあります。幸い、近くには同僚刑事と制服警官たちがいました。
近くに仲間がいてくれて良かった! 最後まで一人で危ないところへ入っていくモースには、落ち着いて見送る時間ももらえません。
一方、長年モースを導いてきた上司には、過去の関係者から圧力がかかります。問題になっているのは、少年施設で起きた虐待事件の捜査でした。
上司のもとを訪れたのは、かつての部下と、上司自身の弟です。元部下は現在、ロンドンの麻薬捜査部門に所属しています。
この元部下こそ、施設の事件を隠すために動いてきた人物でした。上の立場にいる不正な警察官ともつながり、脅しや暴力で捜査を止めていたのです。
子どもたちに何が起きたのかを調べる警察。その内側に、真相を隠す側の人間が入り込んでいました。
傷ついた子どもたちより、自分たちの都合が先なんですか? この元部下には、本当に腹が立ちます。
元部下は、かつて事件の中心にいた警察幹部と、警察学校の同期でもありました。モースは記録を調べ、そのつながりを突き止めます。
上司の弟を通じて失われた貯金にも、この男が関わっていました。上司が弟に渡した小切手は、犯罪組織との関係を疑わせる材料として利用できるものだったのです。
家族に渡したお金まで、自分を脅すための道具にされていた。上司が抱えていた不安は、仕事の範囲だけでは済みません。
元部下はモースにも、今後は昇進できないと告げます。自分の人脈を使って、妨げるつもりでした。
捜査を止められないから、今度は仕事の先行きまで脅す。こんな人が警察にいること自体、嫌になります!
その後、かつての施設でモースと対峙した元部下は、バイク集団に襲われ、命を落とします。集団の仲間の死を仕組んだことへの報復でした。
事件の隠蔽を続けてきた男は、そうして最期を迎えます。けれど、彼が死んだからといって、傷つけられた人たちの時間が戻るわけではありません。
そして、上司の家族にも、別の深刻な問題が起きていました。
上司の息子は、薬物を扱うバイク集団の縄張りで、小規模な売買に手を出そうとしていたのです。そのため、集団の男から脅されていました。
やがて、その男が胸にナイフの刺さった遺体となって見つかります。所持品からは、白い粉の入った大きな袋も発見されました。
男を殺したのは、モースの上司でした。息子を守るために、自ら手を下していたのです。
息子を助けたい気持ちは分かるんです。でも、上司が人を殺していたという事実はきつい。頼りにしてきた人だけに、すぐには受け止められませんでした。
ここで、施設の事件に関わる、もう一つの真相が明らかになります。
施設で殺されたと思われていた少年は、当時、ひそかに養子に出されていました。名前を変え、その後も生きていたのです。
そして、その少年が成長した姿こそ、上司に殺されたバイク集団の男だったのでした。
モースは、かつての同僚に、少年の遺体を見つけると約束していました。長く探していた少年は施設で死んでおらず、別の人生を送った末に、上司の手で命を失っていたのです。
生きていたと分かったのに、もう助けられないなんて。少年だった頃に、誰かがちゃんと守ってあげてほしかったです。
モースは上司に、少年が養子に出されていたことを伝えます。しかし、上司が殺した男と、その少年が同一人物であることまでは明かしません。
上司が知るのは、少年が施設で殺されてはいなかったという事実だけ。モースは、その先のことを胸にしまいます。
その沈黙まで含めて、二人の間に重いものが残りました。
事件の捜査と並んで、上司の娘と、モースの同僚刑事との結婚も近づいていました。同僚には、別の勤務地へ移る話もあります。
モースは花婿の付き添い役を務める予定でした。これは、結婚式で花婿を支える大切な役目です。
しかし、モースは式に出席しません。二人の結婚が進む中、彼はその場に立つことができなかったのでした。
花嫁となった上司の娘は、モースが自分を一度も下の名前で呼んでいないことに触れます。
そこで、モースが彼女への思いを伝え、口づけを交わす場面が映ります。けれど、それはモースの想像の中での出来事でした。
現実のモースは、彼女を結婚後の姓で呼びます。
やっと気持ちを伝えられたと思ったのに! 現実に戻って、結婚した彼女の姓を口にするところが切ないですね。
娘の結婚は喜ばしいことです。それでも、モースがそこに立っていると、素直にお祝いする気持ちだけでは見られません。
一方、警察の幹部である警視正も、退職を迎えます。机を片づける際には、亡くなった妻の写真がありました。
そして、妻のお墓を訪ねます。仕事を離れた後にも、会いに行きたい相手は変わらないのですね。
結婚式で肩書を使って呼びかけられても、今はただの自分だと返す警視正。長く背負ってきた役目を終えた人の言葉でした。
警視正には、これから少しゆっくり過ごしてほしいです。奥さんの写真を片づけるところは、寂しかったな。
そして、モースと上司にも別れが訪れます。
最後の対面で、上司はモースを下の名前で呼びます。モースは、これまで導いてくれた相手に別れを告げました。
何も知らなかった頃の二人には戻れません。それでも、長く一緒に仕事をしてきた時間まで、なくなってしまうわけではないのです。
終盤には、上司から受け取った拳銃を持ち、モースが教会の墓地へ向かう場面もあります。銃声が響きますが、何を撃ったのかは示されません。
あの銃声には、落ち着かなくなりました。その後、合唱に加わるモースの姿を見られて、ほっとしました。
モースは合唱に参加した後、黒いジャガーに乗って走り去ります。その車とすれ違うのは、見覚えのある赤いジャガーです。
そして、バックミラーには、年を重ねたモースの姿が重なります。若き日の彼を見送る物語は、ここで幕を閉じました。
刑事モース シーズン9第3話(最終回)の感想まとめ
いちばん胸に残ったのは、モースが上司に別れを告げる場面でした。最後に下の名前で呼んでもらえたことが、こんなに寂しいなんて。
息子を守ろうとした上司の気持ちは分かります。けれど、殺された男も、かつて施設で傷つけられた少年だった。ここが本当につらかったです。
大人になった男が息子を脅したことも、消せません。ただ、少年だった頃の彼には、安全な場所で育ってほしかった。そう思うと、上司だけに寄り添って見ることもできませんでした。
モースが男の正体を上司に伝えなかったことにも、気持ちが引っかかっています。あの事実を、自分だけで抱えていくのは重すぎます。
上司の娘との場面も、じわっと来ました。口づけが想像だったと分かった後の、あの寂しさ。今度こそ言えたと思ったんです。
結婚後の姓で呼ぶモースには、もう少し自分の気持ちを出してもいいのに、と言いたくなりました。でも、花嫁になった彼女を前にしたら、簡単には言えませんよね。
全35話を振り返ると、事件の謎と同じくらい、モースと周囲の人たちの関係が心に残っています。特に、上司と一緒に働く姿は、もっと見ていたかったです。
モースが答えを見つけるたびに、すっきりできたわけではありません。今回も、探していた少年の行方が分かったのに、喜べなかった。それでも、その少年に何があったのかを追い続けたモースが好きです。
再放送や配信で出会えたら、二人が一緒にいる時間を、今まで以上に大事に見てしまいそうです。
赤いジャガーとすれ違い、黒いジャガーで走っていくモースを、もう少しだけ見送っていたくなりました。
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