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クルミットです♪
いよいよ最終章となるシーズン9が始まりましたね。
前シーズンの終わりで心も体もボロボロになっていたモースが、療養生活を終えてオックスフォードの街へ戻ってきます。
久しぶりに顔を合わせる仲間たちとの空気に少し安心したのも束の間、カレッジの庭で男性の遺体が見つかり、さらに名門オーケストラの華やかなステージで恐ろしい悲劇が起きてしまいます。
華やかなクラシック音楽の裏に隠されたドロドロの嫉妬や悪意はもちろん、サーズデイ警部の家族の問題、そして何よりモースの心を大きく揺さぶる出来事まで重なって、最初から最後まで胸がぎゅっと締めつけられる思いでした。
それでは33話を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン9第1話のあらすじ
1972年の夏、アルコール依存の治療施設に入っていたモース巡査部長は、ドーセットでの休養を経てカッスル・ゲート警察署へと復帰します。
私立探偵のロニー・ボックスや新聞記者のドロシア、監察医のマックスからお酒を勧められる場面もありましたが、モースはすべて静かに断っていました。
お酒をきっぱり断ち切って、一歩ずつ元の生活を取り戻そうと努力する姿が見られます。
みんな悪気はないんでしょうけど、お酒を勧められた時のモースの表情を見ているとヒヤヒヤしてしまいました!
同じ頃、世界的指揮者であるサー・アレクサンダー・レールモントフが率いるオックスフォード・コンサート・オーケストラが、ヨーロッパ公演を終えて凱旋帰国を果たします。
そんな華やかな話題で街が沸く中、ボーモント・カレッジの庭で若い男性の遺体が発見されました。
被害者の名前はアンドリュー・ルイスです。
彼はイングランド北東部の出身で、1962年に行方不明になったきり戻らない母親のブレンダを捜すためにオックスフォードを訪れていたのでした。
母親の足跡をたどっていくと、過去に警察が捜査に入ったことのある建設会社など複数の企業で働いていた経歴が浮上します。
捜査を進めるモースとサーズデイ警部は、公演を控えたオーケストラの周辺にも足を運びます。
そこでモースは、つまづいて転びそうになった客演ヴァイオリン奏者のクリスティーナ・プールを偶然助けました。
彼女は才能あふれる若手演奏家ですが、控室の鏡に口紅で侮辱的な言葉を殴り書きされる嫌がらせ被害に悩まされていました。
不安を抱えるクリスティーナから相談を受けたモースは、彼女の力になろうとします。
楽団の第1ヴァイオリン奏者であるマルゴー・キンキャノンは、クリスティーナの前では親切な先輩のように振る舞っていました。
しかし、その実態はまったく違っていたのです。
マルゴーは自分より才能のあるクリスティーナを激しく敵視し、裏で卑劣な嫌がらせを主導していました。
かつて学生時代にも別のライバルを陰湿ないじめで自殺に追い込んだ過去があり、彼女は欲しい評価を手に入れるためなら手段を選ばない冷酷な人物だったのです。
そして、運命の演奏会が幕を開けます。
モースが客席で美しい調べに耳を傾け、同じ会場にはマックスも観客として訪れていました。
ところがステージの演奏中、マルゴーが突然激しく苦しみ出し、床に倒れ込んでしまいます。
客席からマックスが急いで駆け寄って救命を試みたものの、彼女はそのまま息を引き取りました。
演奏会の最中にあんな風に倒れて苦しむなんて、見てるこっちまで息が止まりそうでした!
遺体を調べたマックスは、重度のナッツアレルギーによるアナフィラキシーショックが死因だと突き止めます。
しかし、マルゴーは自分が強いアレルギー体質であることを自覚しており、普段から食事には細心の注意を払っていました。
演奏会の前にも食べ物や飲み物を一切口にしていなかったことが判明します。
一体どうやって彼女の体内にアレルギー物質が入ったのか?
警察の捜査は完全に暗礁に乗り上げてしまいました。
現場を丹念に調べ直したモースは、ヴァイオリンの弓に塗る「松脂」に目を留めます。
弦楽器の弓は、毛の表面に松脂をしっかり塗り込んで摩擦を起こさないと綺麗な音が出ません。
犯人は粉末状に細かく砕いたナッツを、この松脂の中に巧妙に混ぜ込んでいたのです。
マルゴーが熱心に演奏を続けたことで、弓から細かな粉塵が宙に舞い上がり、それを無意識のうちに大量に吸い込んでしまったことが致命傷となりました。
アレルギーをこんな形で利用するなんて、考えただけでも鳥肌が立つほど恐ろしい手口です!
この恐ろしい罠を仕掛けた犯人は、助演ヴァイオリン奏者のマブス・ポートマンでした。
マブスはマルゴーやクリスティーナと同じ音楽学校の出身で、幼い頃から常にマルゴーの影に隠れて悔しい思いを抱え続けていたのです。
さらにオーケストラの支配人であるフィッシャーが、海外ツアーの宿泊費を水増しして裏金を着服していた事実も明らかになります。
マルゴーはその横領に気づいて支配人を脅迫していましたが、今回の命を奪ったのは金銭トラブルではなく、長年積もり重なったマブスの歪んだ嫉妬と恨みでした。
一方、オックスフォードの片隅にある廃倉庫で、もうひとつの陰惨な事件が発生します。
ロンドンの裏社会で生きていた犯罪者ミッキー・フラッドが、無残な遺体となって発見されたのです。
被害者の所持品を調べると、ブックマッチにサーズデイ警部の名前と電話番号が走り書きされていました。
かつてロンドンで暴力団と対峙していたサーズデイにとって、絶対に忘れられない過去の因縁が再び頭をもたげます。
現場周辺の聞き込みを行う中で、以前警察を去って今は私立探偵をしているロニー・ボックスの姿も現れました。
過去にサーズデイやモースが命がけで暴いた児童養護施設ブレンナム・ヴェイルの汚職事件を思い起こさせる不穏な空気が、じわじわと周囲を覆い始めます。
ロンドンの悪党がオックスフォードに乗り込んでくるなんて、不気味な予感しかしません!
重苦しい事件と並行して、サーズデイの家庭にも深い影が落ちていました。
北アイルランドに駐留していた息子のサムが無断離脱を起こし、軍の刑務所を出てようやく実家へ戻ってきたのです。
当時のイギリス軍において、任務を放棄して不名誉除隊になる行為は、一家にとって周囲に顔向けできないほどの重い恥とされていました。
戦地で心に深い傷を負ったサムは、昼間から強いお酒をあおり、すっかり荒んだ状態に陥っています。
息子の変わり果てた姿に心を痛めるサーズデイ夫妻の家には、冷え切った空気が漂っていました。
モースはある日、街中で泥酔してふらついているサムを見つけます。
放っておけないモースはサムを連れて、一人暮らしをしているサーズデイの娘ジョアンの家を訪ねました。
モースはずっと胸の奥にジョアンへの想いを秘めていました。
今日こそは彼女と向き合いたいと考え、意を決して食事に誘おうとします。
しかし、ジョアンの口から告げられたのは、あまりにも残酷な事実でした。
彼女の指には指輪が光っており、同僚のストレンジと婚約したと打ち明けられたのです。
ショックで言葉を失うモースに対し、事情を知らないストレンジは無邪気な笑顔で近づいてきます。
「俺たちは苦楽を共にしてきた大親友だろ。結婚式で俺のベストマンを務めてくれないか?」
新郎を一番近くで支える介添人を頼まれ、モースは引きつった笑みを浮かべて承諾するしかありませんでした。
よりによって一番頼まれたくない相手から付添人を頼まれるなんて、残酷すぎて見ていられません!
胸が張り裂けそうな孤独感に打ちのめされたモースは、ひとりでパブへと足を運びます。
あんなに固く誓って断ち切っていたはずのグラスに手を伸ばし、琥珀色の液体を喉へと流し込んでしまうのでした。
刑事モース シーズン9第1話の感想まとめ
ジョアンの婚約を知った瞬間のモースの表情が、頭から離れません。
ずっと想い続けてきた女性が、いつも隣にいる同僚のストレンジと結婚すると知らされるなんて、あまりにも酷な仕打ちじゃないですか?
しかもストレンジには悪意がまったくなくて、本当にモースを一番の親友だと思っているからこそ、悪気ゼロでベストマンを頼んでくるわけです。
断れるはずもないし、自分の気持ちをぶつけることもできなくて、ただ小さく頷くしかないモースの背中を見ていたら、本当に胸が痛くなりました。
せっかく禁酒クリニックで苦しい思いをしてお酒をやめて、同僚たちからの誘いも全部我慢して断っていたのに、あんな出来事があったら誰だって飲んでしまいます!
グラスに口をつけてしまうモースを責める気持ちには全くなれませんでした。
むしろ、あそこで踏みとどまれと言うほうが無理な相談だと思います。
彼が抱えてしまった孤独の深さを思うと、ただただ切ない気持ちで胸がいっぱいになりました。
サーズデイ警部の息子であるサムの姿にも、やりきれない思いが募ります。
以前はあんなに素直で元気な青年だったのに、戦争のトラウマで完全に心を壊してしまっていて、昼間からお酒に逃げる姿を見るのは本当につらいものがありました。
当時の社会背景を考えると、軍からの不名誉除隊や刑務所に入っていた事実というのは、家族全員にとって本当に重い十字架だったはずです。
父親として厳しく接しつつも、どうしていいか分からずに苦悩するサーズデイ警部の横顔にも胸が詰まりました。
楽団で起きた殺人事件も、人間関係のドロドロした部分が浮き彫りになって強烈でしたね。
表では優しい顔をしておきながら、裏で陰湿な嫌がらせを繰り返していたマルゴーの性悪さには心底イラッとさせられました。
過去にもライバルを自殺に追い込んでいたなんて、本当に救いようのない悪人です。
だからといって、松脂に粉末ナッツを混ぜて演奏中に吸い込ませるというマブスの手口も、あまりにも冷酷で恐ろしすぎました。
あんな方法、普通は思いつきもしません。
そして何より不穏なのが、廃倉庫で見つかったロンドンの犯罪者の遺体と、ブレンナム・ヴェイルの影です。
元警部補のロニー・ボックスまで怪しげな私立探偵として姿を現して、過去の闇が再びふたりに迫ってきているような嫌な予感が漂っています。
傷ついたモースがひとりカウンターでお酒をあおる姿を見つめながら、どうか彼の心が少しでも救われてほしいと願わずにいられませんでした。
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