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クルミットです♪
今回は、タクシー運転手の死から始まる第32話。最初は強盗事件のように見えますが、神父まで殺され、思いがけない場所で被害者たちのつながりが見つかります。
捜査の行方と同じくらい心配なのが、モースの飲酒。そこへ継母が突然やってきて、家に帰っても気の休まらない時間が続くんです。
被害者の家庭事情にも、自分の父親を思い出させるものが。今回のモースは、事件に向き合うだけでもしんどそうでした。
それでは31話を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン8第2話のあらすじ
1971年5月。タクシー運転手の男性が、車内で頭を撃たれて死亡しているのが見つかります。当初は、金品を狙った強盗の犯行が疑われました。
被害者には、同僚への多額の借金がありました。仕事仲間との金銭関係を調べる一方で、モースたちは彼の家庭事情も知ることに。
男性は妻子を残して別の女性のもとへ行き、新しい家庭を持っていたのです。残された息子は、父親から銃の撃ち方を教わっていました。
それはモースにも覚えのある話だった。彼の父もタクシー運転手で、賭け事や女性関係の問題を抱え、最初の家庭を離れた人でした。
置いていかれた息子の話は、聞くだけでもつらいです。モースには自分と重なるところが多すぎますね。
そんな時にモースの家へ現れたのが、継母です。もともと折り合いの悪い二人で、久しぶりの訪問も温かい再会にはなりません。
継母からは、異母妹が婚約者と結婚前から一緒に暮らしている話も出ます。昔の家族の話を持ち込まれ、モースは忘れていたい過去と向き合うことになりました。
継母とのやり取りには、互いへのとげが混じっています。捜査で父に似た男の人生をたどり、家では父の再婚相手と過ごすモース。
今のモースに、この訪問はきつい! 自分の家でくらい、少し落ち着いて過ごしてほしいです。
運転手の足取りを追った捜査陣は、郊外にある保養施設へ向かいます。そこは、衣服を着けずに過ごす人たちが集まる施設でした。
利用者は春の日差しを楽しんでいます。裸で自然に親しむための場所ですが、聞き込みに来た同僚の刑事は、目のやり場に困ってしまうことに。
警察だと名乗っても、施設側から客として迎えられそうになる始末。話をする前に服を着てほしいと頼みます。
仕事で来たのに、まずそこから! 同僚の困り方には、ちょっと笑ってしまいました。
しかし、施設で働く夫婦を調べると、深刻な事情が出てきます。妻は、殺された運転手と不倫関係にあったのです。
それを知った夫は妻に暴力を振るいます。夫自身にも、施設を訪れた男性客との過去の関係や、裸の利用者をひそかに撮影していた問題がありました。
その後、夫は首をつって命を絶ちます。この死は、運転手たちを狙った連続殺人とは別のものでした。
不倫を知ったからといって、殴っていいわけがありません。妻が痛い思いをさせられるのは、見ていて腹が立ちます。
暴力を受けた妻には、福祉の仕事をしているモースの上司の娘が付き添います。彼女は、モースが妻から話を聞こうとするのを止めました。
一方のモースは、捜査の途中にも携帯用の酒瓶から酒を飲んでいます。人の話を聞く立場の彼自身が、ひどく危うい状態です。
モースを心配する気持ちはあるけれど、傷ついたばかりの人に接する時までお酒が入っているのは困ります。
やがて、二人目の犠牲者が出ます。今度はカトリックの神父で、その住まいからは、わいせつ映画のフィルムが見つかりました。
フィルムと一緒に入っていたのは、フリーメーソンの儀礼用の衣装。フリーメーソンは、会員同士の交流や儀礼を行う団体です。
捜査に当たる同僚も、その支部に所属しています。ただ、当時のカトリックでは加入が禁じられていたため、彼は神父の持ち物とは考えにくいと指摘しました。
そして、三人目の被害者が出てしまいます。殺されたのは、その同僚が所属する支部の長でした。
同僚は上司の娘を支部の食事とダンスの会に誘っており、自分にとっては普通の社交の場だと話していました。その身近な集まりの人まで、事件に巻き込まれたのです。
運転手の次は神父、そして支部の長。こんなところまでつながるなんて、落ち着きません。
三つの殺人現場には、共通するものがありました。壊された時計です。
しかも、時計の針は実際の死亡時刻と関係のない位置に動かされていました。犯人がわざわざ残したものとして、モースはその意味を探ります。
壊すだけでなく、針まで動かすのは何のため? 時間を示していないとわかると、ますます引っかかります。
モースは見つかったフィルムを自宅に持ち帰り、内容を確認します。そこへ継母が入ってきて、気まずいことになりました。
捜査のためだと説明しても、継母は信じてくれません。しかし、この確認は被害者同士を結びつける大事な作業だったのです。
映像の中には、最初に殺された運転手が映っていました。そして、撮影場所の一つが、三人目の被害者の家だとモースは気づきます。
今回は本当に仕事なんです! ただでさえ居心地が悪いのに、こんな誤解までされるのは気の毒でした。
捜査は、ロンドンの歓楽街ソーホーにある、わいせつ映画の流通組織へと広がります。モースの上司は、そこで昔の同僚の警察官に会いました。
ところが、この警察官自身が映画の流通に関わっていたのです。神父は子どもへの性的加害という弱みを握られ、流通を隠すために利用されていました。
三人の被害者は、映画に関わるところでつながっていたのでした。支部の長が殺されたのも、フリーメーソンの活動が理由ではありません。
上司は、昔の同僚が関わる商売によって、自分たちの町で三人も死んだことを問題にします。
神父のしていたことも許せません。その弱みを商売に使っていたのが警察官だなんて、そちらにもイライラします。
一方、妻を亡くした署長は、以前から親しんでいた絵を再び描くようになっていました。絵の教室では、女性モデルの姿も描いています。
モデルの女性は絵を気に入り、譲ってもらえると聞くと署名を頼むほどでした。そんな絵を見たモースが、彼女の顔に気づきます。
その女性は、問題のフィルムに出演していた人だったのです。
署長が絵を描いている時間には、少しほっとしました。それだけに、モデルの女性が事件につながった時は驚きました。
時計の謎を解く手がかりになったのは、モースが軍務で身につけた手旗信号の知識です。旗を持つ両腕の位置で文字を表す方法で、時計の針をその形として読んでいきます。
すると、針の位置が示す文字は、ウェールズ語の言葉につながりました。単なる壊れた時計ではなく、犯人が残したメッセージだったのです。
モースが行き着いたのは、タクシー会社の配車係でした。彼はウェールズ出身で、入れ墨から海軍の信号係だったこともわかります。
手旗信号を知っていることと、ウェールズ語の手がかりが結びつき、モースは三件すべてを彼の犯行と突き止めます。
あの時計を、そんなふうに読むんですね。モースが答えにたどり着いてくれて、ようやく少し息がつけました。
配車係の男は、フィルムに出演していた女性の父親でした。手に入れた映画を見て、そこに自分の娘が映っていると知ったのです。
男は、娘が出演を強いられたと受け止め、その復讐として関係する三人を殺しました。運転手、神父、支部の長を狙った理由は、娘のことだったのです。
しかし、父娘は疎遠でした。逮捕された父と対面した娘は、彼のことをほとんど知らず、父の姓も使っていないと話します。
娘のためという気持ちで三人も殺して、その娘からは遠い存在のまま。そこで会わされる娘の方もしんどいです。
事件を解決したモースも、元気を取り戻すことはありません。身近な人たちから離れ、酒への依存を深めていきます。
上司の娘との間では、以前モースが送った手紙の話も出ました。けれど、周囲との距離は縮まらず、彼はますます自分を追い込むようになっていました。
刑事モース シーズン8第2話の感想まとめ
いちばんつらかったのは、娘が父親のことをほとんど知らないと話すところです。三人を殺すほど娘のことで頭がいっぱいになっていた父親と、久しぶりにその父に会う娘。あの対面はきつかった。
娘の知らないところで殺人を重ねてしまって、その後で顔を合わせても困りますよね。父親の怒りの大きさだけでは、娘との間にあった長い距離は埋まらないんだなと思いました。
施設で同僚が服を着てほしいと頼む場面には笑えたし、署長の絵をモデルの女性が喜ぶところも良かったです。ああいう時間が少しあるだけで、こちらも気持ちが緩みました。
でも、モースのことは最後まで心配でした。被害者の息子の事情が自分と重なり、家には継母が来ている。休める場所が見つからないようで、見ていて苦しかったです。
フィルムの人物や撮影場所を見分け、時計の暗号まで解いたモース。その仕事ぶりには頼もしさもあるのに、事件が片づいた後も周囲から離れていく姿にはほっとできません。
捜査中にまで携帯用の酒瓶へ手を伸ばすモースを見るのは、やっぱりつらかったです。
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